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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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| 【2024年3月23日 放送分】 |
2024年3月23日 |
【巻】…10・1844
【歌】…冬過ぎて春来(きた)るらし 朝日さす春日(かすが)の山に 霞たなびく
【訳】…冬が過ぎて春がやって来たらしい、朝日さす春日の山に霞がたなびいているので
【解】…季節の先駆けや名残を歌うのが万葉歌の特徴のひとつです。この歌は、冬と春の微妙な変化の中で詠まれたのでしょう。作者は、「春来るらし」と歌っていますが、この「らし」は、根拠のある推定を表すもので、春が来たと言う理由が歌の後半に出てきます。それが、春日山の霞。平城京の東にある春日山から太陽が昇り、霞がたなびいているのが見えたのでしょう。霞は春の象徴とされていましたから、春日山の光景を見て「ああ、春がやってきた」と作者は確信したのです。ちなみに当時は、春は東からやって来るとされていました。
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