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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2023年3月4日 放送分】 |
2023年3月4日 |
【巻】…4・569
【歌】…韓人(からひと)の衣染(ころもし)むとふ紫の こころに染みて思ほゆるかも
【訳】…韓人が衣を染めるという紫のように、心に染みて思われてしまいます
【解】…大宰府の長官だった大伴旅人が、大納言に任ぜられて京に戻ることになった時、大宰府の役人たちが、筑前国(現在の福岡県)にある蘆城の駅家(あしきのうまや)という所で送別の会を開きました。その宴席で大典麻田連陽春という人が詠んだのがこの歌。韓人は、本来は中国や朝鮮半島にいる人のことを指すものですが、いつしか、外国人一般を表す代名詞になりました。この韓人たちが持っていた染色技術は優れていて、日本の技では出せない、鮮やかな紫を染めることができたようです。歌では、その美しい紫のように、時間が長く経っても色鮮やかにあなたのことを思い出すでしょう、と詠んでいるのです。
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