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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年4月20日 放送分】
【2024年4月13日 放送分】
【2024年4月6日 放送分】
【2024年3月30日 放送分】
【2024年3月23日 放送分】
【2024年3月16日 放送分】
【2024年3月9日 放送分】
【2024年3月2日 放送分】
【2024年2月24日 放送分】
【2024年2月17日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2021年3月27日 放送分】
2021年3月27日
【巻】…8・1458

【歌】…宿にある桜の花は 今もかも 松風速(はや)み地(つち)に散るらむ

【訳】…宿にある桜の花は、今まさに松風が速いので土に散っていることであろうか

【解】…厚見王(あつみのおほきみ)が久米郎女(くめのいらつめ)に送った歌。松風が激しく吹いているので、久米郎女の家の庭にある桜の花は散っているであろうかと厚見王は心配しています。風をわざわざ松風としているのは、久米郎女の家の近くに松の木があって、そこを通ってくる風だから松風としたのでしょう。この歌に応えて久米郎女が返した歌は「世間(よのなか)も常にしあらねば 宿にある桜の花の散れるころかも」。つまり、世の中は無常で、同じようにずっと花が咲いている訳ではない、と。言い換えれば、花の命は短いのですから、早く来てくださいね、と厚見王を誘っているのです。