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上野誠の万葉歌ごよみ
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歌ごよみ!
上野誠コラム
上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサーブログ
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2021年6月12日 放送分】
【2021年6月5日 放送分】
【2021年5月29日 放送分】
【2021年5月22日 放送分】
【2021年5月15日 放送分】
【2021年5月8日 放送分】
【2021年5月1日 放送分】
【2021年4月24日 放送分】
【2021年4月17日 放送分】
【2021年4月10日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-上野誠コラム
【2021年5月1日 放送分】
2021年5月1日
【巻】…20・4386

【歌】…わが門(かつ)の五株柳(いつもとやなぎ) 何時(いつ)も何時(いつ)も 母(おも)が恋ひすす業(なり)ましつつも

【訳】…私の家の門にある五つの柳の木ではないけれど、いつもいつもお母さんは私を恋しく思いながら畑仕事をしていることだろうなあ

【解】…これは防人の歌。防人は九州の防衛にあたった人たちのことで、東北の地から長い旅を経て九州まで来ていました。故郷から遠くはなれての厳しい仕事ですから、望郷の念を強く抱いていた人は多かったことでしょう。この歌も、そんな気持ちを映した作品。「わが門の五株柳」は、作者の家の門付近に植わっている五本の柳のことですが、五株柳(いつもとやなぎ)の読みが、次の「何時(いつ)も何時(いつ)も」を起こしています。作者の頭に浮かんでいるのは、懐かしい実家の風景と、いつも通りの「業(なり)」、つまり、畑仕事をしているお母さんの姿。そのお母さんは、自分のことをずっと気にしながら仕事をしているのだろうなあ、と詠んでいて、望郷の気持ちが、しみじみと伝わってきます。ちなみに「門」の読みが「かど」でなく「かつ」となっていたり、「恋ひつつ」でなく「恋ひすす」となっているのは、東北の方言です。