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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2024年2月3日 放送分】 |
2024年2月3日 |
【巻】…9・1769
【歌】…かくのみし恋ひし渡れば たまきはる命もわれは惜しけくもなし
【訳】…こんなにもこんなにも恋しく思っていたならば、命も私は惜しくはありません
【解】…恋が成就した喜びを歌うという、万葉集の中では珍しいパターンの作品、抜気大首の歌3首のラストです。「恋ひし渡れば」は、途切れることなくずっと恋しているということ。それがどの程度かというと、「命もわれは惜しけくもなし」というくらい。「たまきはる」は、命にかかる枕詞ですが、人間の魂にはりがでるというニュアンスを含んでいると思われます。こんなにも恋しく思い続けることができるなら命も惜しくないくらいだと熱い気持ちを表現したのでしょう。ところで、相手の女性の歌は残っていないので、そこのところが気になりますが・・。
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