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上野誠の万葉歌ごよみ
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歌ごよみ!
上野誠コラム
上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(奈良大学文学部教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサーブログ
utagoyomi_p@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2018年11月3日 放送分】
【2018年10月27日 放送分】
【2018年10月20日 放送分】
【2018年10月13日 放送分】
【2018年10月6日 放送分】
【2018年9月29日 放送分】
【2018年9月22日 放送分】
【2018年9月15日 放送分】
【2018年9月8日 放送分】
【2018年9月1日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-上野誠コラム
【2018年11月3日 放送分】
2018年11月3日
【巻】10・2172

【歌】…わが宿の尾花おしなべ置く露に
    手触(たふ)れ我妹子(わぎもこ) 散らまくも見む

【訳】…私の家の庭のすすきの穂をなびかせておく露
    その露に手に触れてほしい愛しき人よ、散るのが見たいから

【解】…小さいものの中にモノの本質や季節の移り変わりがあったり、それに気づくことは人生の深みを感じることであり、秋という季節の特徴かもしれません。
露がつくと、稲の穂先が垂れるようになる。
散ちらまくも見むとは、露がぱーっと散っていくのを見たくて、その露に触れたいという意味です。
これは、恋人も秋の季節の一つに見立てている歌だといえます。
古代では、植物に触れる女性のしぐさなども美しく愛おしいものだとされていたようです。
紀元前にあった樹下美人図なども、そのような女性の様子を描いたものです。
人の品格は心の余裕から出るもので、尾花に触れたらその露がどうなるかと思うことはその表れだといえるでしょう。