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上野誠の万葉歌ごよみ
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歌ごよみ!
上野誠コラム
上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(奈良大学文学部教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサーブログ
utagoyomi_p@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2019年9月14日 放送分】
【2019年9月7日 放送分】
【2019年8月31日 放送分】
【2019年8月24日 放送分】
【2019年8月17日 放送分】
【2019年8月10日 放送分】
【2019年8月3日 放送分】
【2019年7月27日 放送分】
【2019年7月20日 放送分】
【2019年7月13日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-上野誠コラム
【2019年7月13日 放送分】
2019年7月13日
【巻】…15・3579

【歌】…大船(おほぶね)に妹(いも)乗るものにあらませば 羽ぐくみ持ちて行かましものを

【訳】…大きな船に恋人を乗せることが出来たなら、羽で包むように大事に大事に連れて行くことができるのに

【解】…船旅は、海の上で非日常を楽しめる人気の旅ですが、古代の船旅はそういうものではありませんでした。船に乗るとすれば、使節として中国や朝鮮半島へ渡航する時か、防人として赴任地へ向かう時。いずれも命の危険と隣り合わせで、現代の船旅とは、かけ離れた気分だったことでしょう。
この歌は、天平8年に新羅へ遣わされた遣新羅使人の作品で、恋人(妻)と別れる時に詠んだものです。いつ帰って来るのか、また、生きて帰って来れるのかも分からない船旅ですから、もしかしたら永遠の別れになるかもしれません。大切な恋人を一緒に連れて行きたいと思うのも、無理のないことでしょう。実際に、この時の遣新羅使人たちは、大勢が道中で亡くなったとのこと。でも、この作品の恋人たちは後に再会できた、と信じたいものです。