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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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| 【2020年5月2日 放送分】 |
2020年5月2日 |
【巻】…12・3011
【歌】…我妹子(わぎもこ)に衣春日(ころもかすが)の宜寸川(よしきがわ) 縁(よし)もあらぬか 妹が目を見む
【訳】…我妹子に衣を貸すという訳ではないが宜寸川、その縁(方法)もないのかなあ、恋人の目を見る
【解】…我妹子は私の恋人という意味。恋人に衣を貸すというのは、一夜を共にするという意味ですが、その「貸す」は春日という言葉を起こし、春日山から流れる宜寸川へとつながっていきます。さらに、宜寸川は同じ音の「縁(よし)」を起こし、最後は、恋人に会う縁(よし=方法)がないのかなあという一文に落ち着いています。結局、前半の「我妹子に衣春日の宜寸川」は、後半の「縁もあらぬか妹が目を見む」を起こすためのもので、序言葉による言葉遊びになっているのです。古代の人々のユーモアセンスが楽しく伝わってくる歌ですね。
※上野誠さんの新刊本が発売されました! 「万葉学者、墓をしまい 母を送る」講談社 1400円+税
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