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〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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| 【2020年12月19日 放送分】 |
2020年12月19日 |
【巻】…10・2238
【歌】…天(あま)飛ぶや雁のつばさの覆羽(おほひば)の 何処(いづく)漏りてか 霜の降りけむ
【訳】…大空をかける雁の翼の覆い羽の、その羽根がどこで漏れたか、こんなに霜が降ったのは
【解】…「覆羽」とは、解釈は難しいですが、鳥の羽根が幾層かで出来ているうちの一番外側の羽根と思われます。雁は、長い長い距離を飛んでいくうちに、「覆羽」に露がつき、それがポトリと地上に落ちて霜になったという考えが、この歌の前提となっています。霜が「降る」と表現されるのも、霜が天からやってくるものだと古代の人が考えていたからではないでしょうか。露をまとった羽根はキラキラと美しく、その露が落ちて凍った霜もまた美しく輝いている・・そんなイメージが、この歌から伝わってきます。
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