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上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2020年12月26日 放送分】 |
2020年12月26日 |
【巻】…18・4137
【歌】…正月(むつき)たつ春のはじめに かくしつつ相(あひ)し笑(ゑ)みてば 時じけめやも
【訳】…正月となった春の初めに、このように互いに微笑みあったなら、本当に本当にお正月らしいなあ
【解】…大伴家持が、赴任先の越中(現在の富山県)て迎えたお正月に、部下の久米朝臣広縄(くめのあそみひろなは)の家で開かれた宴席で詠んだ歌です。「かくしつつ相し笑みてば」とは、宴会の出席者が、お互いに笑みを交わしながら楽しんでいる様子。「時じけめやも」は、時節に合っているという意味で、宴席の様子が、まさにお正月らしい雰囲気であることよ、と詠んでいるのです。コロナの感染拡大で、親戚など大勢が集まって楽しむという訳にはいかないでしょうが、小さくても、このような、微笑み合えるお正月を迎えていただきたいと、2020年最後の放送は、この歌をご紹介させていただきました。
今年一年、「上野誠の万葉歌ごよみ」をご愛聴いただき、本当にありがとうございました。2021年も引き続き、どうかよろしくお願いいたします!
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