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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2025年6月28日 放送分】
【2025年6月21日 放送分】
【2025年6月14日 放送分】
【2025年6月7日 放送分】
【2025年5月31日 放送分】
【2025年5月24日 放送分】
【2025年5月17日 放送分】
【2025年5月10日 放送分】
【2025年5月3日 放送分】
【2025年4月26日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2021年1月23日 放送分】
2021年1月23日
【巻】…8・1436

【歌】…含(ふふ)めりと言ひし梅が枝(え) 今朝降りし沫雪(あわゆき)にあひて咲きぬらむかも

【訳】…つぼみがふくらんだと言っていた梅の枝、今朝降った沫雪にあっても今ごろ咲いているのかな

【解】…大伴村上の梅の歌2首のうちの1首目。「ふふむ」というのは、ふくらむという意味で、この歌の場合は、つぼみがふくらんだ様子を指します。また同時に、頬がふくらむのにひっかけて笑顔のイメージも重ねていて、まもなく梅の花が咲くことへの期待や喜びがこめられているのです。ただ、作者の大伴村上は、梅の木が今どうなっているかを確認できない場所にいるようで、今朝、沫雪が降って、花はちゃんと咲いたのだろうか、とやきもきしている様子。結局、花が咲いていたのかどうかは、残念ながらこの歌からは分かりません。