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 「上野誠の万葉歌ごよみ」
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| 【2021年2月20日 放送分】 |  | 2021年2月20日 |  | 【巻】…8・1636 
 【歌】…大口の真神(まかみ)の原に降る雪は いたくな降りそ 家もあらなくに
 
 【訳】…大口の真神の原に降る雪は、たいそう降ってくれるなよ、家もないのだから
 
 【解】…毎年恒例のラジオウォーク、今年も3月に放送します。(詳細は後日お伝えします)そこで、今回から5回シリーズでラジオウォーク特集をお届けします。今年の舞台は明日香。その明日香にある真神の原に雪が降っている風景を描写したのがこの歌です。真神というのは、神の中の神で大神のこと。「大口」は、大きな口を持っている動物、すなわち狼のことを表していて、真神(大神)を起こしています。ところで、歌は「あまり雪は降ってくれるな、寒くても入れる家がないのだから」と詠んでいます。明日香は都があった場所ですので、もしかしたら、作者はかつてこの地に家があって、華やかな当時を思い出しているのかもしれません。そう考えると、この歌には、どことなく望郷感や孤独感が漂っているようにも感じられます。
 
 
 
 
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