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「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2022年7月23日 放送分】 |
2022年7月23日 |
【巻】…1・81
【歌】…山の辺(へ)の御井(みい)を見がてり 神風(かむかぜ)の伊勢をとめども相見つるかも
【訳】…山の辺の御井を見たついでに神風の伊勢のおとめ達を見そめてしまったことよ
【解】…和銅5年(712年)4月に、長田王(ながたのおほきみ)が伊勢の斎宮(いつきのみや)に派遣された時に、山辺の御井で作った歌。山辺の御井は、伊勢に行った人が必ず寄るような場所だったようですが、それが現在のどこにあたるのか、特定はされていません。この歌で長田王は、公務で伊勢を訪れたついでに、有名な山辺の御井に寄ったところ、土地の女性と相見つめた、と詠んでいます。「相見つる」とは、単に目と目が合ったというだけではなく、親しい間柄になったというニュアンスを含んでいます。天皇のお遣いで斎宮に行っているのに、伊勢のおとめたちと、そんな楽しい時間があっていいのと、周囲から声があがりそうですが、そんな反応も承知のうえで面白く歌ったのではないでしょうか。
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