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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサーブログ
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2022年11月26日 放送分】
【2022年11月19日 放送分】
【2022年11月12日 放送分】
【2022年11月5日 放送分】
【2022年10月29日 放送分】
【2022年10月22日 放送分】
【2022年10月15日 放送分】
【2022年10月8日 放送分】
【2022年10月1日 放送分】
【2022年9月24日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2022年10月29日 放送分】
2022年10月29日
【巻】…3・271

【歌】…桜田へ鶴(たづ)鳴き渡る 年魚市潟潮干(あゆちがたしほひ)にけらし 鶴鳴き渡る

【訳】…桜田へ鶴が鳴き渡ってゆく、年魚市潟が引いてしまったらしい、鶴が鳴き渡ってゆく

【解】…高市黒人の旅の歌8首のうちの第2首目。桜田は、現在の名古屋市南区にあった地名で、その桜田の方へ鶴たちが鳴き渡ってゆく様子を歌っています。鶴が移動する理由は、潮が引いたから。桜田の近辺に年魚市潟という干潟があって、そこの潮が引くと、鶴が移動するというのを黒人は知っていたのでしょう。この歌を詠んだ時に年魚市潟の様子を実際に見た訳ではなく、鶴たちが鳴き渡るのを見て、潮が引いたのだなと想像して歌ったと思われます。黒人がこの歌にどのような心情をこめたのかは分かりませんが、潮は満ち、そしてまた引いてゆくという時の流れには、ただ身を任せるしかないということを再実感し、虚しさのような感情とともにこの歌を詠んだのではないでしょうか。