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「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2023年12月16日 放送分】 |
2023年12月16日 |
【巻】…9・1700
【歌】…秋風に山吹の瀬の響(な)るなへに 天雲(あまくも)翔(か)ける雁に会ふかも
【訳】…秋風に山吹の瀬が鳴ると同時に、天雲をかける雁に出会った
【解】…前回に続いて、宇治川で作った歌です。宇治川には、山吹の瀬という所がありました。その場所が現在のどこのことなのか、はっきりしていませんが、山から風が吹きおろしてくるスポットだったようです。作者は、宇治川の浅瀬の激流に風が当たって音が鳴ったのを耳にした様子。そして、音を聞くと同時にふと見上げると、空を飛んでゆく雁が目に入ったのでしょう。雁は晩秋から初冬にかけてやって来ますが、山吹の瀬で音が鳴ったこととは無関係です。しかし作者には、この二つが重なったことに何か感じるものがあったにちがいありません。このように、無関係なことが2つ以上重なった時に、何か特別な思いが湧き上がってきたという体験は、皆さんにもあるのではないでしょうか。
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