リポート:MBSラジオ 亘佐和子記者

森松明希子さんは、原発事故のため、福島県郡山市から大阪市に、幼い子ども2人を連れて避難してきました。夫は今も福島に残って働いていて、母子避難の生活がもうすぐ7年になります。
東日本大震災避難者の会「Thanks&Dream」の代表も務める森松さんが最近力を入れているのが、子どもたちに原発事故や避難生活を伝えることです。原発事故とはどんなものなのか、なぜ遠く大阪まで避難してきたのか、子どもに伝えるのは難しいと思われがちですが、森松さんは子どもと対話し、一緒に考えてもらいながら、話を進めます。
番組では先月、大阪市生野区の東桃谷小学校で、1年生から6年生まで約200人の児童を対象に森松さんが行った特別授業を取材しました。東日本大震災には、地震・津波・原発事故の3つの大きな要素があること、子どもの命を守りたい一心で避難を決めたことなどを、丁寧に説明していきます。授業を受けた子どもたちにインタビューすると、大人が思う以上に、いろいろなことを感じ、原発事故について考えたことがわかりました。MBSラジオの亘佐和子記者が報告します。
野村朋未のひとこと
地震、津波、そして原発事故について。子どもたちに伝えるとともに、私たち大人もこの震災で感じたことや考えたことなど得た教訓を忘れないでいなければと思います。子どもたちはしっかりキャッチする力を持っていますね。被災者、避難者ともっとふれあい、話を聞く機会が増えれば、誤解やいじめもおこらないのではないかと感じます。