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〒530-8304 ＭＢＳラジオ
｢上野誠の万葉歌ごよみ｣ |
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| 【2018年7月7日 放送分】 |
2018年7月7日 |
【巻】１０・２００１
【歌】…大空ゆ通ふわれすら
汝（なれ）ゆゑに天の川路を なづみてぞ来し
【訳】…大空を通ってくる私ですら
お前さんのために天の川の水に濡れながら歩いて来たよ
【解】…われすらとは私ですらという意味。
汝ゆゑにとは、お前さんのためにはということ。
なづむとは、障害となるものを振り切っていくこと。AからBに移動するときに困難を伴うことをいう。行きなづむとは、行くのが難しいこと。
大空を自由に飛べるけれど、川を渡るときに、足が濡れてすべることがあるように、川の中を渡るのは大変なことで、そんな中やって来る。川の中を歩いているということが、苦労してきたということを表しています。
１年に１回の牽牛さんの苦労の様子を知ることができるうたです。
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