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「上野誠の万葉歌ごよみ」 |
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【2018年11月17日 放送分】 |
2018年11月17日 |
【巻】8・1589
【歌】…露霜(つゆしも)にあへる黄葉(もみち)を手折(たお)り来て 妹(いも)とかざしつ後は散るとも
【訳】…露霜にあった色不快もみじを手折ってきて、 恋人とかざした後は散っても良いさ
【解】… 露霜はすぐ消えるもの。 あへる黄葉とは色が深くなったもみじのこと。 妹とは恋人のこと。 かざすは髪ざしからきていて、髪にさすように手に持ってくるものですが、かざすように手に持つときに、かざすという表現をする。 後は散るとは、今が楽しくても紅葉のように私たちもいつか散ってしまうわという気持ちを含んでいます。 中国の詩人が残した言葉に、人生は有限で、相思相愛の2人にも終わり、別れはくる。 人生に別れがあるあらこそ人の愛や恩を感じるためのもの。というものがある。 美しいものを一緒に見て感動し、美味しいものを食べて感動し、明日になくなるかもしれない幸せをかみしめて感じているのが、この歌のメッセージかもしれません。
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