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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年4月20日 放送分】
【2024年4月13日 放送分】
【2024年4月6日 放送分】
【2024年3月30日 放送分】
【2024年3月23日 放送分】
【2024年3月16日 放送分】
【2024年3月9日 放送分】
【2024年3月2日 放送分】
【2024年2月24日 放送分】
【2024年2月17日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2021年10月2日 放送分】
2021年10月2日
【巻】…10・1993

【歌】…外(よそ)のみに見つつ恋せむ 紅(くれない)の末摘花(すえつむはな)の色に出(い)でずとも

【訳】…彼女を見ずに恋してゆこう、紅の末摘花のように顔に出さなくても

【解】…秋の花である末摘花は、現在のベニバナを指していて、赤い染料の原料になります。この歌は、そんな末摘花のことを引き合いに出しながら、詠んでいるのは恋のこと。人は、恋した相手を前にすると顔が赤くなりますし、できればその人のことをずっと見ていたいと思うものでが、この作品では、恋の相手を直視しないようにしつつ、顔も末摘花のように紅に染めないでいようと歌っています。恋していることを他人に悟られないようにするためでしょう。でも一方で、この歌を作るということは、恋をしている喜びを誰かに伝えたいという気持ちが、どこかにあるからではないでしょうか。