オンライン:元・気象庁主任予報官 気象予報士 永澤義嗣さん

立春を過ぎて初めて吹く強い南風を指す「春一番」。2月から3月にかけて吹き、その名称から春の訪れを告げる風物詩のように感じられますが、実は季節外れの強い南風による災害への注意も必要です。
突風を伴って雷や竜巻を発生させたり、気温上昇に伴い雪崩や急激な雪解けを誘発する可能性があります。日本海で発達した低気圧が北日本を直撃し、大雨、大雪、高潮などをもたらすこともあり、大陸から黄砂を日本列島に運んでくることもあります。
今年はすでに九州北部と四国で「春一番」が観測されました。福岡県久留米市では春一番とみられる強風が原因で、文化施設の鉄製の門扉が倒れ、近くにいた新聞配達員が足を挟まれて骨折する事故もありました。
気象庁で主任予報官を務めた永澤義嗣さんに、防災の観点から「春一番」について語っていただきます。数十年に一度というレベルの災害が頻発する時代の気象予報の役割についても話を聞きます。
西村愛のひとこと
『春一番』というとキャンディーズの歌を思い出す方もいらっしゃるのでは?私もそうです。その『春一番』が、まさか災害を引き起こすような注意すべき風だったとは!!春一番が吹かない年もあるというのもびっくりしました。今年は、近畿地方で春一番が吹くのでしょうか。どうぞみなさん、ご注意を!