第1250回「台風がキタ!~漫画をラジオドラマにしてみました」
取材報告:新川和賀子ディレクター

西村)この週末も、台風14号で日本列島が影響を受けています。
台風シーズンも終盤ではありますが、引き続きお気をつけください。 
さて、きょうのテーマも、台風に関するお話です。
報告は、新川ディレクターです。
 
新川)よろしくお願いします。
きょうは、自治体が作っている風水害の対策本を、ラジオドラマにして紹介するという新たな試みです。
去年、番組でも紹介した、北区の防災対策本の「北区ジシン本」という、いろんな災害対策の知識が載っている厚さ1センチぐらいの本があるんですが、これの副読本的な台風に関する対策本が新たにできたんです。
「ジシン本」は結構、細かくいろんなことが載っていてすごくわかりやすいんですが、250ページぐらいあってちょっとハードルが高いので、身近な災害でもある台風とか風水害でどんな対策をしたらいいのかということを住民の方に身近に考えていただこうということで、この本を作られたそうです。
いま、現物がありますが表紙からイラストが大きく描かれています。
 
西村)かわいらしいですねぇ。
 
新川)大きな字でタイトルが「台風がキタ!」とあります。
 
西村)「キタ」がカタカナになっているというのはやっぱり、キタエリア、ミナミエリアの「キタ」と掛けているんですかね。
 
新川)大阪市北区が作っている本なんで、おそらくそうだと思います。
中を見ても漫画でいろんな対策が描かれています。
 
西村)お子さんも読めますね。
 
新川)そうですね。漢字にもふりがながふってありますから、どなたでも読みやすくて、ページ数も少ないですから手に取りやすい対策本です。
これをラジオドラマにしてみようということで今回、制作してみました。
この「台風がキタ!」の本の中を見てみると、まず最初のページに「北区が危ない!三方が川。実は風水害の『本場』でした」と書いてあります。
 
西村)え、風水害の本場なんですか? 
 
新川)はい。大阪市北区というのは、北側に淀川があって、東川に大川、南に堂島川があります。
 
西村)そういえば、ありますね、3つの川。
 
新川)川に囲まれたところである。ですから、風水害に気を付けてくださいというところから始まります。
北区に暮らす、4人を主人公にした4つの漫画をもとにラジオドラマを作りました。
これは漫画家の井上ミノルさんが描かれた作品で、井上さんは大阪にお住まいで、2人のお子さんを育てるお母さんでありながら漫画家をされているという方なんです。ご自身の体験もこの漫画にもりこまれているそうです。
4人の主人公は、それぞれ、家族構成や住んでいる家など環境が違うので、風水害に対して必要な対策もちょっとずつ違ってくるんですね。
まずは、ひとり暮らしの堂島さんのラジオドラマです。
堂島さんは、2年前に北区に引っ越してきて、憧れのタワーマンションを購入しました。
マンションの住民とはあいさつ程度であまり親しくない。都会のマンションにありがちですよね。
ラジオドラマの冒頭で台風のニュースが流れますが、本物のニュースではありませんのでお気をつけくださいね。それではお聴きください。
 
【ラジオドラマ①タワーマンション一人暮らし 堂島さんの場合】
 
ナレーション)台風上陸前日
 
TVの音)台風情報をお伝えします。大型で非常に強い台風20号は、日本の南の海上を北上していて、明日午後には、四国か近畿地方に上陸する見通しです・・・
 
堂島)う~ん、やっぱり明日、台風、このあたりにきそうやな~。
うちはマンションの30階やから水害の心配はないし、強風にも強い造りやから、まあ大丈夫か。
あ、ベランダの椅子は片付けとこ。スマホの充電もしっかりしとかなな~
 
ナレーション)台風当日
 
「ヒュ~~~(風の音)」
堂島)こんな日はリモートワーク。さすがにすごい風やな~。ちょっと建物揺れてるやん。
「ブツッ(停電の音)」
堂島)うわ!停電や!    
「ピロン(スマホの音)」
堂島)防災アプリインストールしてあるから、情報はこれでOKや。
う~んと、今がピークみたいやな。しばらくの辛抱や...
 
ナレーション)堂島さんは、台風が過ぎてすぐにライフラインが復活しないかもしれないことに気づいていません。
 
堂島)ずるずるずるっ(ラーメンをすする)
停電したけど、キャンプ用のコンロでラーメン作れたわ。こんな時に役立つとわな~。
 
堂島)あ!そういえばトイレって使えるんやっけ!?
うちのトイレ、最新のタンクレストイレやけど、これ、排水するにも電気がいるんやった!!
どっかのレバーを引けば排水できるようになるはずやねんけど...。
え~と、ネットで説明書探そか~
 
「ガタンガタン(作業する音)」
あ~真っ暗な中、スマホのライトだけでトイレと格闘って...見えにくいな~。
停電する前にちょっとでも見といたらよかった~!
 
ナレーション)翌日
 
堂島)いつになったら電気つくんや~。エアコンも使われへんし...。
食べ物もなくなってきたから、買いもん行かな...。エレベーターとまってるから、非常階段か~
 
「キィ~ガタン」(鉄扉あける音)
堂島)うわ!暗~!スマホのライトで30階往復はキツイわ!
あ~しかも、スマホの充電、あと1%!?
「ピロロロン(スマホ電源落ちる音)
堂島)あ~スマホの電源落ちた!待ってくれー!オレを一人にせんとってくれ~!!
 
ナレーション)現代人の生活は思っている以上に電気頼み!
停電すると使えなくなるものをあらかじめ確認しておきましょう。
 
【ラジオドラマ①タワーマンション一人暮らし 堂島さんの場合 終わり】

 
西村)これは私もありそうですね。スマホ頼り。
 
新川)そうですよね。
懐中電灯を用意しておかないと、スマホの充電ってすぐになくなるんですよね。
 
西村)そうなんです。懐中電灯をふだんから準備しておいても、一昨年の台風21号の時にね、リビングに無くて寝室に置いていたんですよ。
 
新川)玄関の棚の奥の方にあるとかね。
ドラマの堂島さんは情報収集もスマホに頼っていましたけど、モバイルバッテリーを用意しておくことも必要です。
そして、台風が過ぎてもすぐにライフラインが戻らないということは、それこそ一昨年の台風21号の時にも停電が1週間以上つづいた地域もありましたからね。
さらに、タワーマンションとなるとエレベーターが使えなくなる。
30階とかとなると重いものを運ぶのはちょっと大変ですよね。
 
西村)あと、タンクレストイレがあるご自宅の方、水が流せないなんて、考えたこともなかったという方多いんじゃないでしょうか。
 
新川)思わぬものが電気でつながっているというか...
マンションの場合、自治体の水道局で断水が起きていなくても、マンションのポンプが停電で泊まって、水が出ないということもありますし、いろんなものが電気を使っているんだということにそういう時に気づきますよね。
 
西村)そうなんですよね。
暑かったり寒かったりするとエアコンも使いたくなりますけども。
 
新川)台風のシーズンはまだ暑いことがありますから、熱中症対策もしておかないといけない。
電気の対策をしておこうという、堂島さんのお話でした。
 
新川)つづいてのドラマは、マンションで4人暮らしの豊崎さんファミリーのパターンです。
主人公の女性、豊崎さんは、夫と5歳の娘さん、それから0歳の赤ちゃんの息子さん4人家族。
ご近所のママさんコミュニティで防災情報を集めていて、台風への備えはバッチリという頼れるお母さんです。
  
【ラジオドラマ②マンション4人暮らし 豊崎さんの場合】

豊崎ママ)さぁ、3日後に台風がくるで。
避難グッズの確認と!足りないものを買い足しに行こか~
 
家族全員)オー!!
 
娘)ママ~うちに猫いないのに、なんで猫ちゃんの砂買うの?
  
ママえぇ質問やね!万が一、トイレが使えなくなった時に簡易トイレにするためやで!
あと、電池と水と...カセットボンベも買っとこか。
 
「場面転換音」
ママ)明日には台風くるで。
 
パパ)ベランダの植木鉢と物干しは部屋の中に入れてと...
 
ママ)排水口は昨日にそうじ完了!パパ、窓に飛散防止フィルム貼ってね!
 
パパ)よっしゃ!
 
ママ)それから、停電した時困るのが冷蔵庫!
中身はできるだけ減らして、逆に冷凍庫はたくさん入れといた方が、保冷効果が長続きするんやって!開け閉めもなるべく少なくね!
明日のご飯は常温で食べられるものを用意しとくで。
 
娘)すごーい!初めてみる缶詰があるー!
 
「場面転換音」
ママ)もう、台風くるよ!
お風呂に水貯めたし!懐中電灯、ラジオ、OK!
お米も多めに炊いたからおにぎり作るで!
 
パパ)ヨっ!我が家の防災大臣!
 
娘)「パチパチパチ(拍手)ママ、かっこい~!」
 
「ビュオオォォ~ザアァァァァ~」(暴風雨の音)
「バチン(停電の音)」
娘&ママ)わー!
 
パパ)停電や!!
 
ママ)テレビつかへんし、ラジオが役立つで!
 
娘)パパ、暗い~トイレついて来て~
 
「ジーバチバチバチ(ラジオノイズ)」
ママ)え~、ラジオ、どうやって合わすん?
 
パパ)あ~オレもいっつもRadikoで聴いてるからなぁ...。
たしか、MBSラジオは「イチイチ?ナナキュウ?」やったかな...
 
「ボリボリ」
ママ)ほんで、このカンパン、あんまり美味しないなぁ...
 
娘)ママ~お菓子がいいわ~
 
パパ)いっぺん、試食しといたらよかったなぁ...
 
「ザァァァァァ(暴風雨の音)」
娘)ママ~!外見て!車ひっくり返ってる!
  
ママ)うわ!ほんまや!動画撮っとこ!
「ピロン(録画開始)」
 
「バーーーンッ!!」
ママ)ギャー!窓に木飛んできたー!!
 
ナレーション)窓の近くは危険!あ~無事でよかった~。
ラジオの使い方や、いざという時の食べ物も、事前にチェックしておこうと心に決めた、豊崎ファミリーでした。
 
【ラジオドラマ②マンション4人暮らし 豊崎さんの場合 終り】

 
西村)これ私のことやわ...
危ないと分かっていても、ついつい窓の外見たくなるんですよねぇ。
 
新川)そうですね。
ドラマの豊崎さんは無事でしたが、一昨年の台風21号では、暴風で飛んできたものがマンションの8階の窓ガラスを突き破って、部屋の中にいた人が亡くなったということもあった。
私も、室内にいて割れたガラスでケガをしたという方を取材しました。
「ガシャーン」とガラスが割れるのではなくて、小石がコツっと当たったかなと思ったら、そこから亀裂が一気に入って割れて、部屋の真ん中らへんにいたのにケガをしたということでした。
 
西村)本当に他人事じゃないですよね。
 
新川)あとは食べ物に慣れておこうねという話でした。
 
西村)やっぱりおやつも必要ですし、食べなれたもの、アレルギーがある方も注意しないといけないですね。
 
新川)そうですね。
ドラマの豊崎さんはしっかり準備していたんだけど、初めて食べるものを用意していたりとか...
非常食もいいんですが、やっぱり普段食べなれているものだったり、非常食であっても普段から食べてみるとか...。
それと、ラジオもふだんから使えるようにしておいてほしいですね。
 
西村)あと、カードゲームとか、時間つぶしができる遊びアイテムを常備しておくというのも大事ですね。
 
新川)お子さんにはそうですよね。
 
新川)つづいての主人公は、高齢の中津さん。一戸建ての家で、夫婦2人暮らしです。
30年以上、北区の一戸建てに暮らしていて、家は少し古くなってきています。
娘さん家族が近くのマンションに住んでいるということです。
夫婦ともに足腰が弱くなったので、出かけることが億劫で自宅で過ごすことが多いそうです。
  
【ラジオドラマ③一戸建て 高齢夫婦の2人暮らし 中津さんの場合】
 
ナレーション)台風前日

娘)(電話)もしもし、お母さん?明日台風くるから、お母さんたち、今日と明日だけでもうちにきとけば?
 
中津母)う~ん、気持ちはありがたいけど...
あんたんとこ、受験生もおるし、まあ台風なんてこれまでも大丈夫やったしな
 
娘)その「今まで大丈夫やった」って油断が怖いんやって!
 
母)ハイハイ...
 
父)ヨイショと...植木鉢、これで全部いれたな。
お~い、電話なんやて~?
 
母)「淀川あふれたら家危ないで」って言うとったわ。あの子も心配症やでな~
  
父)淀川がそない簡単にあふれてたまるかいな~、ハハハ
 
母)ほんまやわ~ ハハハハ
 
父)ちょっと家の外も見てみよか。
屋根は去年、補修点検したし、窓も養生テープでバッテンに貼ったし。
 
母)あら、お隣さん、こんにちは~お出かけ?
 
隣人)ええ、息子夫婦が台風心配して泊まりに来いって...。孫の顔見に行きがてら行ってきますわ~
 
母)うちも娘にそう言われてんけど、いざとなったら避難所行くわって言うときましたわ。
 
隣人)え、台風の時って、避難所開設されるんでしたっけ?
 
母)え!?されへんのですか!?
まぁ、お互い気を付けましょね~
 
ナレーション)台風当日
 
「ビュオオォォォ~ガタンガタン(暴風雨と家の音)」
母)おと~さん...大丈夫やんね...?
 
父)う...うん...
 
「プルプルプル(電話の呼び出し音)」
母)あ、電話や、はいもしもし中津です...
 
娘)(電話)お母さん、大丈夫!!??
 
母)あぁ...大丈夫やけど、3匹の子豚の家みたいにバラバラに飛ばされそうな音してるわ~ハハハ
 
娘)ちょ!笑われへんて!!
 
母)冗談、冗談...
 
娘)淀川は大丈夫そうやけど、内水氾濫の危険が高まってるらしいよ!
 
母)内水氾濫?てなんや?
 
娘)大雨で下水とか排水路があふれてくること!
 
父)おーい。なんかトイレがゴボゴボいうとるんやけど...
 
娘)え!?それ、トイレがあるれる前兆やで!
 
母)えぇ!?どないしたらええのん!?
 
娘)ゴミ袋で水のう作って、便器の中にセット!フタ閉めて上に重いモンのせとき!!
 
母)よっしゃ!
 
「ガタン!ボン!」
母)とりあえず、お父さん、便器の上に乗せといたわ!
 
父)これ、いつまで座っとくんや~
 
娘)いや、お父さん乗せんでええから、はよ2人とも2階に避難して~や・・・
 
ナレーション)北区は低い土地多いんやで!浸水対策も考えとこ!
 
【ラジオドラマ③一戸建て 高齢夫婦の2人暮らし 中津さんの場合 終わり】

 
西村)一戸建てにお住いの方は、浸水が心配ですね。
 
新川)そうですね。
中津さんのケースでは、淀川は氾濫しませんでしたが、内水氾濫が心配だと言っていましたよね。
 
西村)内水氾濫ってなんですか?
 
新川)小さい川が溢れることもそうだし、下水の処理能力を超えて水が下から溢れてくるということです。
 
西村)だから「トイレが溢れるかも」と...
 
新川)あと、排水溝などから水が溢れてくるということがあります。
毎日放送も大阪市北区にあって、この周りも土地が低いので、今年も、真夏のゲリラ豪雨で、阪急梅田駅周辺の道路が一部冠水するということがありました。
内水氾濫のハザードマップも自治体によっては公開されています。
大きな川が氾濫しなくても、下水が溢れてきたらここが浸水しますよ...というものです。
大阪市の場合も公開されていますので、ぜひ確認してください。
それから、「台風の時に避難所は開設されるんですか?」というセリフがありましたけど、台風というのはまだ災害が起きる前で、その時に開設されるのは「自主避難場所」と言います。
大阪市北区は台風の時は、在宅避難が原則ということなんです。
これは、いまのコロナ対策ということもあって、「感染拡大のリスクがある間は、風速30メートルを超える強い台風が接近(上陸)する場合以外は、自主避難場所の開設は控えさせていただきます。」とこの本にも書いてあります。
災害前はそうなんですが、災害が実際に起きてしまった場合は「災害時避難場所」と言って、自宅に住めなくなった方のために避難所が開設されます。
台風で避難場所が開設されるかどうかもそうですし、この中津さんの場合は娘さんが「うちにおいで」と言ってくれていたので、コロナの感染対策のためにも、そういった知人や親戚のお宅に避難するということも選択肢に入れるといいと思います。
 
西村)そうですね。
ふだんからどこに避難するか考えておく、そういった話をしておくというのも大事ですね。
 
新川)はい。
最後のラジオドラマは、オフィスで働く男性、梅田さんが主人公です。
他県から大阪市北区の会社に出勤しています。
 
【ラジオドラマ④オフィス勤務 梅田さんの場合】
 
ナレーション)台風上陸当日の朝
 
妻)あなた、こんな日に出勤すんの~?私はきょうはテレワークにしたで~
 
梅田)納期近いから会社で作業せなあかんねん...
 
妻)え~気をつけてよ~
 
梅田)まぁ、会社おる間に過ぎるやろし...
 
「ヒュオォォォ~(風の音)」
梅田)おぉ、もう風強なってんな...。
えーと、電車は時刻表通り動いてるな、よしよし...
 
車掌)(駅のホーム放送)ご利用ありがとうございます。
毎日電鉄では、台風の影響で、このあと午前10時から全線で運転を見合わせます...
 
梅田)電車、10時から計画運休か...。
まぁ、帰るころには台風も過ぎて動いてるやろ。
 
「ザワザワ(オフィスの雑感)」
梅田)おはようございまーす!
 
同僚)チーっす。
後輩)おはようございます。
 
梅田)さー今日も仕事仕事っと・・・
「カタカタカタ(パソコンのキーボードの音)」
 
後輩)梅田さん、この見積もりの件なんですが...
 
梅田)おー、見るわ、ちょっと待ってや
  
ナレーション)そして、夜...
 
梅田)あーやっと仕事一段落や!
 
同僚)え!ネット見たら台風の被害けっこう大変なことなってるっぽいで!!
会社ん中おったらわからんかったわ...
 
「ピロリン(メール受信音)」
後輩)わ!奥さんからメール30件も来てる!うち、停電してるん!?
てゆーか、電車全部止まっるみたいですよ!
 
梅田)え!
 
同僚)タクシー乗り場見てきたけど、えげつない行列!! ありゃ、無理やわ
 
梅田)ええ!!
 
後輩)下のコンビニ、弁当もパンもラーメンも売り切れです~...
 
梅田)ええぇー!?
この会社・・・・陸の孤島やん・・・・
 
「グルルル~~(腹の虫)」
梅田)腹減った~ひもじくて寝られへん~ しくしく・・・
 
同僚)あ、梅田!応接ソファひとり占めすんなや!
 
後輩)オレは歩いて帰ります!嫁と子どもが待ってる!!
 
梅田)え~?おまえん家、だいぶ遠ないか!?
 
ナレーション)台風の時は、こまめに情報をチェック!
オフィスの備蓄や、ターミナル駅での混乱も考えておきましょう。
こんな時こそ、テレワークもいいんとちゃいますか?
 
【ラジオドラマ④オフィス勤務 梅田さんの場合 終わり】

 
西村)オフィスにいると外のようすがわからないんですね。
 
新川)頑丈なビルだとそういうこともありますよね。
台風など事前にわかっている場合は、いま、テレワークというのも認められてきていますから会社と相談してテレワークにしてみるとか、地震とか前触れがない災害のためにも会社にも防災グッズや食料の備蓄を考えてみてもいいですね。
あと、梅田さんの後輩は「歩いて帰る」と言っていましたが、ケガをしたり二次災害の恐れがあります。
災害が起きた後は道路にも何があるかわかりませんし、足元も革靴だったりしますからね。
 
西村)ずぶ濡れになるんちゃいます!?
 
新川)そうですよね。
勤務先で災害に遭うということも考えてみてはいかがでしょうか。
きょうは4人の主人公のドラマをお送りしてきましたが、4人とも一応、台風を意識してそれなりに対策はされていたんですが、それぞれ危ない目に遭っています。
突発の災害に備えるためにも、ふだんからの準備も必要ですね。
 
きょう、ラジオドラマにした、大阪市北区の風水害対策BOOK「台風がキタ!」は、大阪市北区のWEBサイトで見ることができます。
 
『大阪北区ジシン本』風水害編「台風がキタ!」
https://www.city.osaka.lg.jp/kita/page/0000512653.html
 
そして、北区では視覚障がい者の方々のために、音訳のCDも作成しています。
北区のボランティアグループの北朗(ほくろう)バラの会が音訳を担当。
こちらは、北区に在住・在勤・在学の人に限られますが、希望する方にはCDを配布しています。
問い合わせは大阪市北区役所の地域課まで 電話 06-6313-9734